うちのレシピ: 「麻婆豆腐」
さいきん、北海丼(参考1)やFaceookフレンズとのやり取り(参考2)で「麻婆豆腐」が話題になる頻度が高く、せっかくなので今度作る時に現在の “わがやのレシピ” を紹介しようかな、と思っていました。そういうわけでさっそく作りますヽ(´ー`)ノ
このレシピで完成するはずのもの
材料の準備
※「15 ml」≃「大匙1」、「5ml」≃「小匙1」です。
- 調味料グループ A (写真②)
- 調味料グループ B (写真③)
- 鶏がらスープ(=鶏がらだし顆粒+熱湯) 150 ml
- 調味料グループ C (写真⑤)
- 調味料グループ D (写真⑦)
- 水溶き片栗粉(片栗粉:水≃1:1) 30 ml
- 主役材料
- 豆腐 400 g
- 挽き肉 100 g
- 青南蛮 3本 (≃緑色で炒めたら美味しそうな野菜を適量)
- 仕上げ材料
- 調理機器
- コンロ
- 鍋(=パン類、鍋類、適度に炒め、煮込みができる大きさと淵の高さがあれば何でもOK。振る必要なし^^)
- 木べら(≃中華オタマ、中華料理人が鉄のオタマを使い慣れているように、わたしは木べらを使い慣れているので慣れた道具を使うのが良いと思います。)
- 盛り付けるお皿、れんげ
材料と使う順序の絵
tips
- “豆板醤” を選ぶ際のキーワードとして “醗酵” (熟成)を考慮するとより深みのある美味しい麻婆豆腐に。ただ Hot & Salty で “からいからい” な鮮烈な赤色の若い豆板醤よりも、熟成感のある豆板醤をおすすめ。
- “豆鼓” じゃなくて “豆鼓醤” ? と思う方もいるかも。 “豆鼓醤” の形態で売っているもの(参考3)の方が便利がよいのでいつも醤タイプを使っています。
- “鬼殺し+ハバネロ粉” ? と思う方もいるかも。 “朝天辣椒” (=四川唐辛子) の粉を使えばそれで善いのですが、入手性から辛味と旨味が強く良い意味で癖の少ない “鬼殺し” (参考4)に “スモーキーフレーバー” が朝天辣椒系のフレーバーにやや似た感じを出せ、メキシコ料理用などで日本での入手性も良い “ハバネロ粉” を適当にブレンドして使っています。ハバネロ粉は一般のマーケットでもエスビーのスパイス売り場に(参考5)、あるいはJUPITERのユーラシアスパイス売り場(参考6)などで入手し易いです。
- “綿実油” (参考7)をたいていの加熱調理用の油として使っています。これは各家庭で普段使いのお気に入りの油を使うのが良いと思います。綿実油は高温調理への耐性が高く(酸化し難く)、焼き、炒め、揚げなどに使いやすく、油そのものもコクのあるやや深い(重め)の風味を活かしやすいので麻婆豆腐にもわがやではお気に入りの油として使っています。
- “豆腐” は麻婆豆腐に限らずわがやは冷奴も木綿豆腐が定番です。
- “挽き肉” は豚でも鶏でも牛でも、あるいは大豆ミート的なものでも、旨味の出し方や補い方、癖のカバーの仕方で調味料や材料を調整すれば何でもそれぞれに美味しい麻婆豆腐を作れます。旨味を強化する必要があれば牡蠣油(=オイスターソース)を加えたり、獣脂感が強すぎればお酢を加えたり、臭みの強い肉を使う場合は陳皮や生姜やパセリを使いカバーするなど。
- “青南蛮” は今回レシピでは採用しましたが、基本的には「緑色で炒めたら美味しそうな野菜」、もし手に入れば「蒜苗」(=にんにくの芽)を使うと四川風に接近します。主役は “うまあじソースで煮込まれたふるふるのお豆腐” なので、それを邪魔しない程度の大きさ、食感に調整されるようにして、どちらかというとソースに埋もれる感じの程度に仕上がるようにします。
下ごしらえと調味料の調整
- 豆腐をじーっくり水切りします。1時間くらい。
- 花椒を挽きます。
- 大蒜を摩り下ろします。
- 調味料をグループごとに小皿へまとめておきます。これは調理段階で1ステップで加えるグループごとにまとまっています。
- 調理へ進む直前にお湯を沸かして鶏がらだしからスープを作ります。
- 豆腐をお好みの大きさに切ります。(あまり小さいと崩れやすく、またお豆腐のふるふる感も弱くなり、ソースの絡みが強くなりすぎるので、やや大きめの切り方がオススメ。)
鍋で調理
- 鍋に油を入れて加熱します。(強火でさっさと熱してしまいましょう)
- 挽き肉を入れてじっくり炒めます。(中火で焦げない用に全体に火を通した後で仕上げとして強火にして少し焦げるくらいまで炒め、次の工程へ移る前に弱火へ)
- 挽き肉を火力中心から少し遠ざけてから、火力の中心に “調味料グループ A” (=豆板醤など)を入れて軽く炒めた後、全体と絡めて軽く炒めます。(炒める際は中火から強火、次の工程もその火力のままで)
- “調味料グループ B"(=鶏がらスープ)を入れ全体に馴染ませます。(直前に作った熱いスープを加えると水蒸気の白煙がもわっと出ますが、この時、鍋では油分と水分がいい感じに混ざり合ったりしているのでソースを焦がさないように気をつけつつ、換気扇全力で手加減・火加減せずに挑みます、軽くソースが煮えたら弱火にして次の工程へ)
- 豆腐を入れて少々煮込みます。(中火で煮込み、次の工程へ移る前に弱火へ。豆腐が被るほどソースの嵩高さが無ければ煮込み具合をみながら崩さないように注意しつつ木べらで豆腐を返して全体が煮えるように工夫します)
- “調味料グループ C” (=豆鼓など)を入れて豆腐を崩さないように注意しつつ木べらで全体を混ぜ絡め、軽く煮込みます(中火から強火くらいで煮込み、次の工程へ移る前に弱火または火を消してしまいます)
- “調味料グループ D” (=水溶き片栗粉)を全体にさっとふりかけるように入れ、豆腐を崩さないように注意しながら混ぜ、加熱してソースにとろみを付けます(弱火または火を消したまま水溶き片栗粉を全体によく混ぜてから、中火にして片栗粉をゲル化させるとダマの発生やムラの発生を簡単に防げます)
- 仕上げに強火でほんの10秒程度加熱して油を焼いて四川中華料理風の美味しい仕上がりの香ばしい風味と油を出します。
絵で見る調理工程
挽き肉を炒めて↓
調味料グループ A (=豆板醤など)を入れて↓
調味料グループ A を炒めて↓
調味料グループ B (=鶏がらスープ) を入れて水蒸気をぶわーっと出しつつ軽く混ぜて煮て↓
お豆腐入れて↓
お豆腐煮て↓
緑のお野菜を入れて↓
緑のお野菜をソースと炒め煮して↓
調味料グループ C (=豆鼓醤など) を入れて↓
絡めて↓
調味料グループ D (=水溶き片栗粉)でとろみを付けて、強火で仕上げ↓
盛り付け
- お皿へ盛ります。(油や脂が多い場合は鍋を軽く傾けて、麻婆豆腐、ソース、脂が適度に皿へ盛り付けられるように工夫するといいです)
- 挽いた花椒を 0.5g ほどばさっと掛けます。(花椒に慣れるまでは驚く量かもしれませんが、慣れるとこのくらいが “麻味” を味わうには必要最小限と思える身体になります^^)
絵で見る盛り付け工程
というか冒頭の完成図、もう一度登場。
お皿へ盛って花椒をばさーっと掛けてできあがり↓
レシピの参考にしているあれこれ
- 過去に食べてみた箱入りで日本のマーケットで売られているタイプの “麻婆豆腐の素” の作り方、ソース、材料、風味。美味しかったもの、微妙なもの、それぞれの良し悪しを好み基準や本場っぽさ基準で学習した記憶。
- 過去に食べてみた中華料理店の(略)。
- 「林正樹ホームページ」の「麻婆豆腐徹底研究」の記述と調理動画(参考8)。
- 「シェフごはん」の「陳建一シェフのレシピ」の「陳麻婆豆腐」(参考9)。
- 「中華一番!」(参考10)。
一昔前に麻婆豆腐にはまった時にはあれこれと調味料を工夫してみたり、牡蠣油、XO醤、しょっつる、サドンデスソース・・・、挽き肉の有無や種類、野菜も空芯菜、青梗菜、小松菜、韮、蔓紫・・・、いろいろ遊んだ事もあったけど、四川料理の歴史と日本との邂逅、陳健民さん、陳建一さんほか中華料理関係各位の日本での地道な中華料理普及努力あっての現在の本場風の流行、その源流の歴史と日本人の舌や脳の慣れ、それから私の好み、入手や準備の手間なっどから、今はだいたいこんな感じのシンプルレシピに落ち着きましたヽ(´ー`)ノ
料理の嗜好は人それぞれ、分量や火加減、材料、調味料、みなさまもぜひ四川風であれ、日本風であれ、それぞれに美味しい定番の麻婆豆腐に落ち着けるとよいですね♥
参考
- mstdn.hokkaido.jp
- www.facebook.com
- www.ajinomoto.co.jp
- http://www.daiyu88.com/shopping_02.htmlwww.daiyu88.com
- www.sbfoods.co.jp
- http://www.spicestock.jp/eshopdo/refer/vidB_000370.htmlwww.spicestock.jp
- www.okamura-seiyu.co.jp
- http://hayashimasaki.net/mapo/hayashimasaki.net
- chefgohan.gnavi.co.jp
- http://amzn.to/2uRb9Liamzn.to
だそく
参考8や Wikipedia:ja の麻婆豆腐やそのリンクからの豆板醤でも触れられているように、原初の麻婆豆腐と言える「陳麻婆豆腐」ではそもそも豆板醤は使われて居なかったり(豆板醤が発明されたのは200年ちょっと前)、牛挽き肉を使っていたりなど、ちょっと麻婆豆腐を調べるだけでも楽しい知識が増えますヽ(´ー`)ノ 今回もちらほら登場している牡蠣油はもっと歴史の若い調味料だったり、四川唐辛子といっても実はいろいろあって、朝天干辛椒と言っても鷹の爪みたいに実はそれっぽい感じの複数の品種の代名詞みたいになっていたりとか、四川料理、楽しいです。
花椒(=四川山椒)の種
日本でも陳麻婆豆腐や麻辣担々麺などの中華料理に使われ近年では麻辣味(痺れ味&辛い味)が好きな方を中心に一般的になりつつある花椒。
ごりごり。ごりごり・・・↓
私も麻辣味は好きで、花椒を使う時にはそれなりの量を使います。それで今日気付いたんですね、食卓のミルで挽くより、中サイズの乳鉢でごりごり挽いてしまった方がはやいし楽のでは・・・と。
それで早速、乳鉢でごりごりすべく、まずは軽くとんとんと叩いて花椒を潰し始めると、実がずいぶんたくさん出てくるのです。
黒いのが花椒の実↓
食材としての「花椒」は実を包んでいる果皮の部分だけで、実の部分は麻味(痺れ味)や香りは出ませんし、食感にも影響するので、通常は花椒としては使いません。使わないし、そもそも花椒の実は熟成するとはじけ飛ぶので食材としての花椒にはそんなにたくさん残っていない、というか振るい落とされているはず・・・と思っていました。
でもどうやら今回使ったユウキ食品の花椒(参考1)には意外と種が入っているようで、麻婆豆腐1回分のつもりで挽いた中から10粒くらい採種できました。ちなみに、同じ日本で手に入る花椒でも朝岡スパイスの花椒(参考2)もストックしていたので確認してみると、そちらは種が入っていない開ききった花椒ばかりでした。ちょっと高いだけの事はあると妙なところで感心。
種が取れたとなれば栽培したくなる・w・
調べてみると、檸檬の栽培を参考にすると善いらしい(参考3)。発芽させる前には冷蔵庫で冷やすと良いとか、室温なら通年生育に問題ないとか、基礎的な有用な情報が比較的簡単に得られた。
試験管に種を入れて、この後、冷蔵庫で5日間冷やします↓
ちなみに試験管も我が家のキッチンアイテムよろしくモノタロウで購入(参考4)できます。小さなプラスチック製の蓋付きの試験管は部屋庭用の種の保存に地味に便利でおすすめですよヽ(´ー`)ノ
乳鉢は理科用は高価なものがつい欲しくなってしまう(ご家庭での使いみちはともかく瑪瑙乳鉢とか^^)のですが、実は我が家のキッチンで使っている乳鉢はイケアで販売されている “ÄDELSTEN 乳棒&乳鉢, 大理石 ブラック” (参考5)を使っていたりします。スパイスごりごりしたいなー♥ とつぶやいていたら思い立ったら手に入れろ!とばかりに友達がプレゼントしてくれたので、それ以来スパイスは順次ホール買いへ移行してごりごり挽いています。乳鉢はいいぞ・w・
さて・・・この花椒の実、発芽するかしら・・・@w@
参考
苦瓜の朝鮮漬け(キムチじゃないよ?でもキムチでもあるよ!)
(はじめにおことわり、この記事は Wikipedia に書いたら「独自研究」とか張られる程度に、裏取りは私の記憶と経験とソースを忘れている程度の知識に依存します。ここはお気楽な私の食べ物への思いや、美味しかったものの紹介をするブログですから、「ソースを出せ」とか面倒な事はご勘弁下さい。もちろん、確からしい「ソース」を示した上で記事に誤りをご指摘頂ける事は歓迎です。)
どうやら近頃は特に若い世代を中心に、「朝鮮漬け」という漬け物は “「キムチ」の古い世代の呼び方” だと誤解している方が多い様子。実は、違います。正しくは、"はんぶん、ちがいます" と言ったところ。
↑苦瓜(≃ゴーヤ≃蔓茘枝)の朝鮮漬けです。
「朝鮮漬け」は “日本のお漬物” としては、塩による浅漬けまたはそれを元にした軽い本漬けを行うお漬物に辛めの乾燥した赤唐辛子を輪切りないし粗めに砕いて加えてピリリとした辛さと盛り付け時に日本のお漬物では珍しい鮮烈な赤色を漬け物とのコントラスト的に目にも楽しめる、そんなお漬物です。
だいたい、今の10代、20代の曾祖母、曽祖父くらいの世代の方がこのお漬物を「朝鮮漬け」と日常で呼んでいました。
“はんぶん、ちがいます” と冒頭で書いたのは、朝鮮式の真っ赤な漬け液(≃コチュジャン)を使う「キムチ」も「朝鮮漬け」と呼ばれていたからです。ただ、"当時の日本"ではまだ朝鮮式のキムチは日本人の舌には馴染んでおらず、 “朝鮮式の漬け物≃唐辛子を使った辛い漬け物” というエッセンシャルな要素から日本で一般的に作られていたお漬物に “ちょっとアレンジ” くらいで一般の日本庶民へ広がったのが冒頭写真で紹介し、この記事を書きながらつまんでいるタイプの “朝鮮漬け” だったというわけです。
なので、今の若い人たちから3つ、4つ上くらいの世代の人たちは “ちょっとアレンジ” 版の日本のお漬物に唐辛子を軽く加えた程度のものを「朝鮮(風の日本のお)漬け(もの)」と呼びます。それから、在日朝鮮人の方などが日本各地で地元民とコミュニケーションをはかるうち、徐々に朝鮮式の本場のキムチも日本人にも広がり、また、近年では日本人もカレーやホットソースなどで激辛党が居るほどの何度かの激辛ブーム、一般向けの製品でも激辛を謳う製品が市販されるなど、食品の辛味の旨さにも慣れて来たことも相まって、朝鮮式のキムチや、四川式の陳麻婆豆腐なども食されるようになりました。
そういう経緯があるので、 “もともとは朝鮮式のお漬物をヒントに赤唐辛子をエッセンシャルに日本のお漬物にアレンジ” したところから日本人の扱う「朝鮮漬け」というものは始まっていますし、もちろん、その “当時一般化した” “朝鮮漬け” の元はと言えば朝鮮で作られていたキムチですし、近年では日本人も様々な食事シーンでキムチを食べるようになり、本来の認知度も著しく向上したために、近頃の若い世代は “朝鮮漬け” を文字通りに受け取って “朝鮮” の “漬け物” = 「キムチ」と類推する事が可能となり、 “朝鮮漬け” = “キムチ” も若い世代を中心に成り立つようになりました。
参考
ねんのため: ことばについて
私はふだん、厄介事に巻き込まれたくないので特に歴史上意味がある場合などを除いて “朝鮮(半島)” は “コリア"、分裂している北側は "ノースコリア"、 南側は "サウスコリア” と言う事が多いのですが、今回は歴史上、また固有名詞や意図に対する可読性を考慮した表現の統一性などの都合から原則として “朝鮮” を使っています。 “朝鮮” は時折残念な事に “差別語である” などと扱われる事があり、私としては “朝鮮” に差別的な意図が無くとも面倒な事に巻き込まれる恐れを感じる “恐怖ワード” の1つだったりします。そこで、念のため、今回の記事で “朝鮮” の表記がありますが、これは呼称や歴史的な意味があって、恐らく現在最もこの問題に対して中性的な “コリア” を使う状況、記事ではないために使用しているのであって、まったく差別的な意図は微塵も無い旨を強く明記しておきます。この点については一切のコメントやディスカッションを受ける気はありませんので、どうぞ左右の人や愛国者や被差別云々の方は別のところで戦われて下さい。悪しからず。
さらに念のため、もう一度冒頭の言を書いておきます。ここはお気楽な私の食べ物への思いや、美味しかったものの紹介をするブログです。差別だと騒いで私を “鮨女” などと言うのはまったく構いませんが、わざわざ “鮨女” 風情の食べ物の気まぐれを書くブログを荒らさずに、より建設的に有効性の高い健全な議論を重ね、未来へ進まれて下さい。
オクラのアラジン塩焼き
アラジン(=グリル・オーブン)を購入してから焼き料理が楽しいヽ(´ー`)ノ
今日の材料は江別産のオクラ。オクラは長距離の輸送で黒ずみ鮮度がやや落ちやすいので、できるだけ近場で生産されたものが手に入る季節は嬉しいですね。
「オクラの塩焼き」、美味しいだろうなと思いアラジンで焼いてみました。
茹でたり蒸したりとは違った塩焼きならではのぎゅっと濃ゆくなったような風味を楽しめました。ほんのり醤油を垂らしてもいいですね。
レシピ
- オクラを軽く水洗い
- オクラの蔕を削ぐ
- 塩を振る
- アラジンの平グリルパン+焼き網に乗せて焼く
参考
おまけ情報: しお
牛肉のステーキや野菜のグリルでは粒のやや大きな塩が見た目にもおすすめ。食卓用の振り塩としても役立つので、調理一般用の塩のほかに、1つ何か楽しげな塩もあると重宝します。うちのキッチンにどっさりある一般用途の塩は塩事業センターの「食塩」、振り塩用にストックしているのは「クリスタルキンガ」です。
おまけの参考
育てるヤクミ、「青しそ」と「パクチー」。種を蒔きました。
ファミリーマートでパイプユニッシュやKAIのカミソリを探していたら「育てるシリーズ」とかいう棚を見かけてほいほい買ってきました。
今年はプリッキーヌースアンを育苗していますが、LED全力でもこれがなかなか育ちがゆっくりで、部屋庭の眺めはまだしばらく寂しい状態が続きそう。そんなところで楽そうなキットを見つけてほいほい買ってきたというわけです。選択はもちろん「ごはん」用に好きな草。
中身は↑こんな具合。
- 「用土(圧縮)」
- 「鉢(容器そのもの)」
- 「鉢受け皿(購入時は透明な蓋の部分)」
- 「種」
- 「追肥」
- 「説明書」
用土、追肥は住友化学園芸。種、説明書、鉢、鉢受け皿がサカタの種。販売がファミリーマートのコラボレーションかな。さっそく種まきして部屋庭へ配置します。
圧縮された用土へ計450mlの水を用意し、5回くらいに分けて吸わせます。と、説明書にはありますが、鉢受け皿が溢れないように 50ml ごとに数十秒まってを繰り返して用土に水を吸わせました。真横から見ているといったん鉢受け皿へ流れ出た水が用土に吸収されて鉢受け皿の水嵩がぎゅーっと減るのを見ていると楽しい。正味、 400ml 程度は給水する事になっています。
土の温度を計り、発芽の適温を確認したなら、土を解して、種を蒔きます。
↑紫蘇の種は直径1mmあるかないか、とても小さな種なので 177mm マクロ撮影してみました。さすがに種の表面の凸凹も鮮明に見える。楽しいヽ(´ー`)ノ
Note: Nikon DX Format + 50mm FX レンズ + 68mm 接写リング群( 12mm + 20mm + 36mm) = 177mm
さて、青しそはこれで種蒔きまで終わり、後は毎日乾かさないように水をあげて、様子を見て間引いたり追肥したりで育てます。
パクチーの方は一手間と数時間を種蒔きの前に必要とします。
↑このお姿だと「パクチー」というよりホールの「コリアンダーシード」と呼びたくなりますね。実はこれは種ではなく、種が入った殻なので、殻割りして種を取り出してあげます。
↑殻は2つに割れやすいポイントがあるので、衝撃で飛ばないように指などで抑えながら殻割りします。中にはたいてい2つの種が育っています。殻の中に1つしか育っていない場合も稀にあります。このまま挽いてスパイスとして使いたくなる良い香りが漂います。
↑今回は竹串の尖っていない方で殻割りし、尖っている方で種からの殻の除去を行いました。
↑殻から取りだした種たちです。これを水に数時間浸けます。
↑浸漬直後と3時間後のビフォーアフター。
これでパクチーも種蒔きできます。
↑部屋庭に設置した「青しそ」。
↑部屋庭に設置した「パクチー」。
パクチーは直射日光を避けて半日陰での栽培が適していると説明書にありましたので、竹串を鉢に挿して支柱を作りキッチンペーパーを適当に折りたたんだ “幌” を付けて、窓からの太陽光からも、LED光源からも、やんわりとした半日陰となるように工夫してみました。
↑こちらは “成長の遅い” プリッキーヌースアンの水耕育苗の様子。まだプランターへ植え替えるには早いし、発芽率が思いの外、低かったので2本でているスポットからも間引かずに発芽しなかったスポットへ引っ越しして、ようやくミニプランター1つ埋まるかな、どうかな、くらいの状態。
プリッキーヌースアンたちも種蒔きの時期が無理やりなのを LED で高速育苗したら晩夏には収穫間に合うかな、という結構ハードな種蒔きタイミングだったわりには頑張ってくれているかなと思います。
青しそはバジルなどと同様、あっという間に発芽して、わしゃーっと比較的素早く成長して葉っぱを生やしてくれるはずなので、3週間後くらいには楽しい鉢の様子になっている、といいな。
パクチーは初めてで、発芽適温が15℃という事なので札幌でも厳しい発芽状況になるような気はしますが、きほん、葉物野菜系の草なのでそこそこ育ってくれるのではないかな、と期待しています。
参考
十勝地サイダー「清水アスパラサイダー」
「北海道くらし百貨店」の月替りご当地エリア、7月は「十勝清水」。なんとなく面白さのある「清水アスパラサイダー」を飲んでみました。
こんな感じでやんわりアスパラ色の液体。「どうせ着色料なんでしょ」と思ったら甘い、この清水アスパラサイダーの原材料は実にロックだ。
ラベルもレトロ感があり観光客にもぜひネタとして、何本か現地でぷしゅっとオススメしたいデザイン。
こちらがロックな原材料の表示。「ビートオリゴ糖」、「アスパラ煮汁」、「ビタミンC」、「保存料(安息香酸Na)」。
清水アスパラサイダーのやんわりアスパラ色は着色料どころか本物の「アスパラ煮汁」の色らしい。こういうの、実にロックで好き・w・ それに、甘さにも独特の癖になる感じがある。でもこちらも合成甘味料や果糖葡萄糖液糖ではなく「ビートオリゴ糖」、砂糖のような甘さで、その上なにやら癖になる感じがあって美味しい。
ネタとして、北海道へ観光に来るフレンズに紹介できるアイテムか確認しておこうかな、と飲んでみたのだけど、これがなんだか自分自身、癖になりそうです笑 見かけたらたまに買うかも。面白くて美味しい地サイダーです。原料もロックだし、おすすめヽ(´ー`)ノ
参考
福井の「福梅」の梅干し、種なし梅。
福井の「福梅」の梅干し、とりわけ「種なし梅・しそ漬け」がお気に入り。
いわゆるごはんが何杯でも食べれる気がするような、美味しい梅干し。
そのうえ、この「種なし梅」は梅干しの製造工程の仕上げに種抜き加工してくれているので食べるのがとても楽。種抜き加工もとても丁寧に行われたものが製品になっている様子。(基準を満たさなかったものは練り梅の原料や工場直販のアウトレットみたいなところに出ているのかな、と思います。)
前回はじめて、少量お試しの注文。今回は2回目、お気に入りの種なし梅を4つ、練り梅を2つお取り寄せ。
1回目のお試し注文は6月19日から食べ始めて、おおよそ1ヶ月もたずに種なし梅300g、練り梅180gを消費。2回目の注文は種なし梅300gを4つで1.2kg、練り梅180gを2つで360g。秋と冬の間くらいまでは持つかな。もたないとしたらちょっと塩分に気をつけようかな。
今回はちょっとしたおまけも付けて頂いて嬉しかったヽ(´ー`)ノ ありがとうございます。
参考
おまけ:うんちく
福梅の主な梅は福井・若狭のあたりの梅干し用の品種として定評のある「紅映梅」(べにさしうめ)というものらしい。
梅干しを食べた感想として、果肉が肉厚で梅干しにしても柔らかくなり過ぎておらず風味も良い。
それに、福梅の梅干し・しそ漬けはいわゆる本物の梅干し。塩と赤紫蘇で本漬け、日干しした本物の梅干しのすばらしさをそのまま味わえる。塩分も梅の風味を楽しめつつ、現代の家庭の消費事情には十分な保存性の15%という程よい塩梅で作って頂いている。塩分が20%くらいだと長期常温での保存用としては良いけれど、食べるには少々梅の風味が縮んでしまい塩辛さと酸味が強くなりすぎてしまう。
ちなみに、そちらは試食した事がないけれど、福梅の種なし梅には減塩バージョンもあり、そちらの塩分も10%と表示されている。
一般に梅干しをこれまで食べてきた感想としては、塩分10%を下回る梅干しは製造工程の管理も難しいらしく、たいていまともな本漬けの梅干しとは言えない加工処理でごまかさないと製品にならず、結果として、現代の一般的なマーケットで見るような塩分8%などの梅干しはそのほとんどがJAS法的には"調味梅干"のものになっているし、梅干しの製造後に塩抜き加工をして減塩している製品は梅の良い風味、梅干しの旨味も一緒に抜けてしまって味気ない。味気ないので調味液に酸味料、香料、旨味調味料、甘味料を入れて梅干し風の味付けを塩をできるだけ使わないでする。塩を使わないと旨味や酸味や甘みは引き立たないからどうしても調味液は濃い風味になる。すると梅干しではない何かができる。
だけど、福梅の梅干しの減塩製造の仕方は、製造工程を工夫して、「梅干し」として限界を見極めて漬け込みを工夫する事で減塩でもJAS法的にもしっかりと「梅干し」を保ち、風味良く減塩された手間暇と製造管理がたいへん繊細と思われる工程で作っている様子。だからこそ、美味しい梅干しを福梅の生産技術で製造できる、塩分15%、10%という設定で作っているのだろうな、と思います。
だそく
と、いうわけで、食べ物ブログも再開しました。お茶ブログ、テクノロジーブログと併せてぼちぼちまた書いて参ります。